記念すべき、というほどでもない音楽カテゴリの記事第1号。
昨日、タワレコで何となしに買った、2枚のアルバム。

ニューメタルの先鋭、KOЯNだ。今さらの感も強いが、セルフタイトルの1stと、2nd「Life Is Peachy」。
KOЯNは管理人的には非常にライクで、今までもよく聞いていた。
でも、肝心要の1stと2ndは聴いたことが無かったわけだ。
何と勿体ない、バンド初期の音源を聴いてないなんて・・・
このバンド、2nd以前と3rd以降のアルバムでは、音楽の方向性が大きく違う。ファンの間では周知の事実ですな。それ以降も幾度か、音のデザインを変えてるみたいだが、それはまた別の話。
さて、何回か視聴した感想をば。
この二枚のアルバムは・・・正直、灰汁が凄く強いですな(笑)
いや、別に嫌になるという意味ではなく。そもそもこのアーティスト自体が、全体的に灰汁の強い曲ばかりやっているわけで。
それでもなお、灰汁が強いという訳をば以下に↓↓
先ずもって、洗練された感じは全くない。非常に非常に泥臭い音なのだ。RAGE AGAINST THE MACHINEみたいな「生音感」が半端ない。
いや、音楽性の方向は全然違うわけだけど。
何が言いたいかって、まあ簡潔に言えばレコード音源みたいな感じ。
音の持つエグい歪みとか、高音の角が立つ感じをキレイキレイに補正しちゃうのではなく、あえてそのまま収録してるような感じ。
それが、広い収録レンジを持つ代わりに周囲のノイズまで取り込んじゃう、レコード音源の感じに似てるってことですな。
だから再生すると、独特の生臭いドンシャリ音が、ブワッ、と圧力を帯びて聴き手に降りかかる。
いやー、美味しいなあ。
R.A.T.M.の場合は、そういう音が歌詞とも相まって、地下世界からひっそりと発信される海賊ラジオみたいな、独特な雰囲気と強い存在感を醸し出したわけだ。
KOЯNの話に戻ろう。
1st、2nd通して、鬱憤とアングラ感を煮詰めたような、何とも言えない、猛烈に聞き手を選ぶ音であるのは確かだ。
あと、個人的に2ndは正直・・・どこか粗が目立つというか、悪ノリ感が強いというか。何やら「詰めの甘さ」を感じてしまう。
1stでは粗削り感がいい方向に作用したんだろうけれど・・・
あー、wikiの記事で先入観を持ってしまったのが悪かったな。
でも、2ndの試行錯誤から3rdが生まれたわけだ。
これらを聴いた後だと、確かに3rdは、より一般向けにチューンされたって感じも解らないではない。まあそりゃ、2ndまでこのノリで、3rdでいきなりpop'n丸出しだからね。
でも、3rdの「Follow The Leader」は文句なしの名盤だ。暗鬱なイマジンにポップさを絡めて、より良いロック音楽に昇華させている。
管理人的にモストな「Issues」は、メロディのバランスをちゃんと取りつつも、初期の感じの強烈なドンシャリ音を見せてくれる。
あと、管理人イチオシの「See You On The Other Side」は、今風に洗練されたダンサブルな曲揃い。初めての人にも優しく(というには語弊があるがww)、初めてのKOЯNには丁度いいのではなかろうか。
重めの味付けが人を選びすぎる嫌いがあるけれど・・・やっぱいいわー、KOЯN。興味を持った人は一度聴いてみてくれ。新しい音の世界に目覚めるかも?
というわけで今回はKOЯNの1st、2ndでしたよっと。
では、今回はこの辺でさいならー。
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