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メキシコ人特有の、死に対するジョークのセンス、とでも言うべきか。 メキシカン・ビールと言えば、コロナというのが相場であったが……。
強烈な個性を放つクラフトビールがあることは、前々から知っていた。 その名は「CERVEZA DE LOS MUERTOS」。 「Los Muertos(英語で言えば "The Death" かな)」という直球すぎる名前と、その名に違わぬガイコツをモチーフとしたラベル。因みに王冠にも、オレンジ色で華やかな飾り付けをしたガイコツのモチーフが施されている。 実を言うと、私はこの「Los Muertos」というものを知っていた。 まあ聞きかじり程度に、だけどね。 理由は、ロバート=ロドリゲス監督の「デスペラード」、そしてその続編の「ワンス・アポンナタイム・イン・メキシコ」という映画だ。 特に「ワンス~」は、この「死者の日」を迎えたメキシコの町を舞台としているため、どういう催しなのかというのがおおよそ察しが付く。 華やかに飾りつけたガイコツ(=死者)のモチーフは、凡そ日本人では及びもつかないような奇天烈なセンスで、ここにメキシコ人 ”らしさ” が表れている。 日本で言うところの、お盆のような行事らしいんだが、メキシコ人はそれを祭りにしてしまうのだ。メキシコ人が派手好きとは聞くが、この派手さは群を抜いている。 コロナビールのデザインは、どっちかとゆーとシュッと外面を引き締めた、スマートさを感じるハイカラでセンスフルなものだ。 しかし、片やロス・ムエルトスはメキシコらしい、泥臭いユーモアというか、何にせよ明るさに変えてしまう奇抜さを持っている。 いやにローカル色を押し出した物なのだ。 ビールそのものまで泥臭い、と言うわけではない。 IPA……つまりインディアン・ペールエールだ。華やかなホップの香り、そしてまったりと舌にまとわりつくような香味と、強い苦味。 味わいは洗練されていながらも奥深く、高い満足感が得られる。 さて、ここでスペックを記しておこう。 原材料は麦芽とホップのみで、度数が6.8%。 メキシコ製で、輸入商社はリードオフジャパンだ。 値段は1本/394円。このクラスでは可もなく不可もないかな……。 コロナと比べるとやはり割高感を覚えるが、そもそもビールの種類からして違うので、価格を比較することに意味があるとも思えない(笑) カルディコーヒーファームで偶然見つけて衝動買いしたが、いい買い物だった。まさかこれを置いてるとは思わなかったので、正直面食らった。 ショッピングモールの酒コーナーでイネディットが1本だけ残ってて、めぼしいものが無ければそれを買おうかなーとも思ったんだが。 まあ結論を言えば、旨い。ただその一言。 爽やかで華やかなホップの香りと、そこから後を引く苦味。 インディアン・ペールエールは、ラガービール一強の日本では余り馴染みの無いジャンルではあり、そのアクの強さは非常に好みが分かれるだろう。 まあ、好き者に細々と買い支えられてくれたら……と願うばかりだ。 というわけで、今回は「CERVEZA DE LOS MUERTOS IPA」であった。 実はまあ、もう一種類あるんだが……今回はこの辺で。 PR |
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