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”ブラック”なジョークがブラックジョークたりうるのであれば、”ホワイト”なジョークはホワイトジョークたりうるだろうか?
つまり、これだ。 昨日に引き続き、「CERVEZA DE LOS MUERTOS」……つまり「死者の日」の名を冠する、メキシコ発のクラフトビールである。 何というかもう、見れば見るほど奇怪なセンスだ。 くすんだ背景に、ガイコツ「風」に仮装した花嫁と花婿の姿。(あるいは、彼らは本当にガイコツなのであろうか?) ギャグのような、そうでないようなラベルのデザインは、見る者を当惑させ、そして「奇抜」を通り越した何かをひしひしと感じさせる。 少なくとも、この感性は日本人では有り得ないし、この国の審査基準で鑑みるならば、逆立ちしたって出来っこないラベルだ。 ビールの話に移ろう。 昨日はIPA=インディアン・ペールエールという、少々アクの強いモノを相手にしたわけだが、今日のこいつはまた違うベクトルで個性を持っている。 こいつは、Hefeweizen=ヘーフェヴァイツェン(=白ビール)なのだ。 このタイプのビールを口にするのは、ひょっとすると初めてかなぁ……。デュベルやオルヴァルあたりが、もしかすると似た傾向あるのかも知らんけど。 因みにウィキっていただければ解ることだが、白ビールといってもドイツ系とベルギー系と二種類あって、ベルギー系は基本的にスパイスや甘味料が入っている。 対するドイツ系白ビールは、子細に渡って確認したわけじゃないが、多分混ぜ物の類は入っていないだろうな。 そもそもドイツという国自体が、余りビール+添加物をヨロシクしないお国柄だからだ(大体ビール純粋令のせいだ)。 ともかく、ドイツ名の「ヘーフェヴァイツェン」を名乗るからには、このビールもまた、原材料は、麦芽とホップしか使っていないのだ。 下馬評では、苦くないビールでフルーティな香味がして、バナナやらクローブの香りがうんたらかんたらとあるようだ。 飲んでみれば確かに、果実のような華やかな香りと、物腰柔らかな甘い後味。 それもベルギー系みたいな、少しべたつく感じの甘味じゃなくて、ふわりと中から湧き上がってサッと掻き消える感じの、自然な甘さ。 誰でもウェルカムな感じで、非常に優しい味だ。調子に乗って、何杯でもスイスイ飲めてしまうような感じがする。 この味、どっかで飲んだことがある気がするんだよなー。……うん、ずっと考えているのだけれど、どうにも思い出せない。 何か甘さが、”ベジータベータ”っぽいんだよね。完全にフルーツって訳じゃなくて、少しニンジンらしさというか、若干の土臭さを感じるんだ。 うーん不思議。これはIPAとは、本当にもうハッキリ言って別物(そりゃもう、当たり前なんだけどね)。 いいですね。皆を集めてパーティなんかをする時でも、こう最初の一杯で、気軽に栓を抜いて皆にご馳走できるような、そんな懐の深さを感じるビールだ。 勿論、酒の好みは人それぞれ、という但し書きはあるんだが。 というわけで、「CERVEZA DE LOS MUERTOS HEFEWEIZEN」であった。 今回はこの辺で、さようなら。 PR |
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