開けた。
シャトー・ラフルール・カザン 1997年(Château La Fleur Cauzin 1997)。
少し前に、ホブゴブリンやスケアクロウと一緒に買った古ワインだ。

画像は、抜栓してから大体3~40分程度かな。
抜栓直後の物も夕食と一緒に頂いたが、まだ尖った酸っぱさが少しあった感じ。
今は大分刺々しさが抜けて、まろやかで包まれるような香味が現れた。
安ワインしか飲んだことのない私だが、確かにこれは美味しい……。
それにしても、上掲のワインの色味、お解りいただけるだろうか?
グラス上部から僅かに透けている部分に注目されたい……ルビー色なのだ。
上の画像では注ぎ過ぎているのでイマイチだが、ほんの少しグラスに注いで上から覗き込むと、褐色かがった赤紫色がほんのりと表れてくるのだ。
何というか――柔い人肌というのか、ルージュを塗った唇というのか、とかく体温のある色使いを思わせるようでゾクゾクする。
……というかこれって、どちらかというと、流れたばかりの新鮮な血液の色……。
因みにグラスは、デュベルのオマケでついてたグラスである。ちゃんとしたワイングラスじゃなくて申し訳ないが、どうかご勘弁を。
うーん、余りワインという物を飲み慣れていないので、上手くこの味を表現することはできないのだが。
学校を修了して、新社会人1年生として旅立つ若者の心、とでも言ったもんか。
心も身体も年相応に成長して、他人の前ではそれなりに落ち着いた姿も見せるが、実際はまだまだ若さが溢れて遊びたい盛りと言うのか。
まろやかでとろみのある果実の芳しさが抜けていった後、咽喉の奥に残るツンとした酸味が、何だか思春期の残り香を感じさせるようで……。
……何だか後から見返すと恥ずかしくなりそうなことを言っているゾ?
ともあれ、この前ネットでチラと見ましたが、どうやら個々最近はラ・フルール・カザンの1990年代物が、幾つも売りに出されているみたいですナ。
興味を持たれた方は、ここらで1本いかがですかな?
まあ、飲み物の通販というのは、意外と送料が高いんだけどね……。
というわけで、今回はこの辺でさいならー (・А・)ノシ
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