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というわけで雑記。
最近買ったアルバム「Shades Of Sal Salvador」は、新たなマイ・フェイヴァリット・ティングとなりそうな予感である。 サル・サルヴァドール(Sal Salvador)氏の存在は、スタン・ケントン楽団のアルバムを聴いた時に知ったわけであるが、楽団加入以前に拵えていたアルバムというのも、中々に素晴らしい。 スタン・ケントン楽団のアルバム「New Concepts of Artistry In Rhythm」の中では、始終サポート役に徹しており、サルが奏でる音はお世辞にも目立つものではない。 しかし、少人数のセットで収録されているこのアルバムでは、単なる「リズム・パート」の一翼に納まることのない、活き活きとしたサルのギタープレイが拝聴できる。 前述の「New Concepts of......」も非常に素晴らしいビッグ・バンド・ジャズだが、ギターの音色が好きな方にはこちらのアルバムも是非ともオススメしたい。 ベツレヘムより最近復刻版が売られているらしく、他の作品も是非とも入手したいところである。 さて、語るべきか否か迷ってはいたが、一応情報だけ載せておこう。 ・ペローニ・ナストロ・アズーロ(PERONI NASTRO AZZURRO) 輸入元:日本ビール株式会社。 原材料:大麦麦芽、穀類、ホップ、イタリア産 トウモロコシ 度数:5.1% ビッラ・モレッティに続いて、二度目……いや三度目のイタリアン・ビールだ。 厳密に言えば、ペローニとモレッティよりも前に、プラートロッソ(PRATO ROSSO)の「ビッラ・ロッサ(BIRRA ROSSA)」という高価なビールを賞味したことがあるのだ。 輸入者は、ビッラ・モレッティと同じモンテ物産株式会社。 特徴的なボトル形状と、1本で1,000円を超える”Too Expensive”な価格。 味の方はというと……糖分が添加してあったらしく、正直言って私の口には合わなかった。 しつこいくらい私の話に出てくる、「レフ」と類似した風味のビールである。 話がビッラ・ロッサに脱線したので、ペローニに戻そう。 まあ何と言うか、感想は「無難に甘い」と言った感じである。 もう少し詳しく言うと、麦の甘酸っぱい風味をギュッと凝縮して、それが炭酸と一緒に口の中で弾けて溢れ出すような、そんな具合でして。 似たようなことは、もう何度も申し上げてはいると思うが。 国産の一般的なラガー・ビールとは少し具合が違うのも確かだ。 ビッラ・モレッティよりも少し甘いかもしれない。 甘いとは言っても、糖類によるベタベタした後を引く甘さとは違う。麦芽や穀類が持っている、鼻や喉までフワッと香って、サラッと消失する甘さだ。 ビールを「液体状の(飲める)パン」と譬えるというが、飲んでみれば成るほどどうして、そう譬える通りなのである。 この手のビールにありがちな、どこかツンとした金属っぽいしょっぱさが控えめなところも良い。 ……おや? なんだか飲み始めていた時は「またぞろ凡庸なラガーが……」といった気分だったが、改めて記事を書いていると、なんだかペローニのことが好きになりそうだ。 この嫌味のないサラリとした甘さは癖になる。 特筆した点には正直言って欠けるわけだが、瓶やラベルのセンスも程好く宜しい。パーティーで振舞うにもお洒落にキマること請け合いである。 モレッティや、ビッラ・ロッサにも言えることだが。 ……全く、イタリア人ってやつは。彼らの伊達さは、どうやら民族レベルで飛び抜けているようだ。 というわけで、今回はこの辺でさいなら。 PR |
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何だ……またラガービールか。
と思って引き返すのは早計である。 ヴィヴィッドなラベルは嫌でも目を引き付けられる。 カンガルーを真っ赤に塗りたくる神経は理解に苦しむが……(笑) これはオーストラリア産のラガー「FOSTER'S」である。 (度数:4.9%、原材料:麦芽、ホップ、糖類) そう、お気づきだろうか。 あの忌々しいグレーン(穀類)が混ざっていないのである! 糖類を混ぜていようがビールは美味しくなる(本来は美味しくするために糖類を混ぜるハズだが)のは、以前ビンタンを紹介した通りである。 なるほど確かに、あっさりとして滑らかな風味の中に、ふわっと香るポップコーンのような甘い後味。 これは中々に当たりかもしれない。 そう言えば今回はコメントを書く前に、柄にもなく(且つ姑息にも)下調べをしてみたのだった。 それによると、どうやらこのフォスターズは、自国向けでは度数が5.2%であり、輸出用のビールは4.9%となっているそうな。 オージーとそれ以外の好みの違いを考慮してだろうか? まあ食料品なんて、同じブランドを背負ったファミリーでも、土地や国の違いで風味が違うという話はザラにあることだし(コーラなどは顕著らしいが……)。 ぶっちゃけよく解らん。よく解らんし、割とどうでもいい。 まあ結論を言えば、無難で美味しい優等生ビール、という感じだ。 何となく、ビンタンの味を思い出させるようなビールであった。 初心者にも安心して薦められる、優しくて穏やかな風味だ。 というわけで、今回はこの辺でさいなら。 |
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町のチェーン系酒屋で舶来ビールをドカ買いしたので、暫くはビール祭りだ。
昨日ご紹介したニュートンも、同じ店で買った物である。 マァ、どちらかと言えば「ストロングボウ」が飲んでみたかったナァ……と思ったのは此処だけの話。 というわけでイタリア産のラガー・ビール、「ビッラ・モレッティ」。 度数:4.6%、原材料:麦芽、ホップ、とうもろこし 如何にもイタリアらしい名前、そして何より特徴的なのは瓶の形である。 瓶の下部のくびれた部分には、「BILLA MORETTI」の名称がエンボス加工してある。 瓶の色も素直な褐色ではなく、透かしてみると若干深緑がかった色身があることがわかる。 何というか、気障ではないがファッショナブルなのである。 味の方はまあ、率直に言ってラガーらしいラガーだと思う。 ……それ以上でも以下でも無し。 軽やかな甘味と酸味、そしてやや金属っぽい後味。 それはある種の象徴……記号のようなものであり、正直言って記憶が混乱する。 「あれ、この味って前にも飲んだことがあったような気がするんだけど」 最近、こんなことをたまに考えたりするものだ。 ある程度様々なビールを飲み比べてきて、各銘柄の風味が脳味噌の中で分離選別できず、互いに混ざり合って勘違いでもしているのではないか……? 此処のビールが内包するポテンシャルを十全に引き出し切れるほど、私の味覚と記憶力が発達し切れていないんじゃないか? 私にはどうやら、明示せねばならぬことがあるようだ。 自分自身が批評やレビューといったものに不向きな性格だ、ということを。 人間誰しも、ある程度その道に首を突っ込んで物を知ったような気分になってくると、それを不特定多数の何者かに聞いてほしくなってくるものだ。 往々にして付け焼刃の知識や、不正確、不確実な記憶や感覚でもって、さも一流の批評家が如く弁を垂れたくなる時期がある。 それは全くもって恥じ入るべきことだ。そして或いは、今もまた同じかもしれない、と言いたい。 私は少しばかり様々な舶来ビールを飲んだことで、またぞろいつもの如く調子に乗り、批評する自分に酔っていたのかもしれない。 私にはどうやら、明示せねばならぬことがあるようだ。 私はラガービールと相性が悪い。苦手だ。率直に言えば、嫌いだ。 もっと率直に言ってしまえば、ラガーの違いが大して良く解らない。 これは半分本当であり、また半分(重大な)嘘でもある。 私に感得できる差異と言うのは、「ジャンルの括り」が精々だと思う。 ビールであれば、アメリカンやラガー、ピルスナーやスタウトなどといった。 個々の風味に関しては、皆様に正確にお伝えする自信はない。 個々のそれらが持ち得る精細なビジョン、鮮明なパッションと言ったモノを微に入り細を穿つが如くお伝えしきるのは、私の技量ではどだい無理である。 一定の社会的地位を持った批評家……などではない一般人……且つ一個人の感想であり、それ以上の何かではない。 本当の意味でそれらの価値を判断する瞬間は、それらを実際に賞味してみる皆様の側に留保される、と私は考えている。 ビールは決して、テーブルの脇役に納まる器じゃない。 ビールは何かの前座でも、付属品でもない。 そして何より、ビールは楽しい! 経験不足の青二才ながら、それをもっと沢山の人に知ってほしいくて、この記事を書いている。 皆で色々なビールを買って、皆で色々批評しあって楽しもうじゃない! ……それは私にはできそうにもないことだから。 私は世界の隅っこに引き篭もって、これまで通り自分勝手で自己陶酔的な批評を垂れ流すに留めさせて頂きます。 というわけで今回はこの辺でさいなら。 |
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その名は、ニュートン。久々に私の中でヒットした酒だ。
林檎果汁の入ったビールであり、「アップル・ビアー」と自称している。我が国の法律では「発泡酒」として扱われるようだ。修道院ビールのレフなどと同じである。 林檎風味のお酒と言えば、幾ばくか前にシードルを紹介していたが、それとは随分と毛色の違う一品だ。 やはり、何より異なるのは材料だ。 ラベルの原材料を見ると、「小麦・麦芽・ホップ・リンゴ果汁」とある。 つまりこのニュートンに於いては、ベースにあるのは飽くまでビールであり、林檎は果汁を混ぜているわけだ。 一口含めば、ホップの軽やかな苦味と共に、若々しくフレッシュな林檎の風味が前面に溢れ出す。 これは中々に考えられた味だ。ホップ(もといビール)と林檎果汁はどうやら相性が良いらしい。 林檎そのものを醸造して作られたシードルの、青臭くて渋めな風味とは正反対である。 財布の赴くまま、気の赴くまま。 ジュース感覚で飲める気軽さを持ち合わせていながら、心惹きつけられる魔性を秘めたビール。 強いて言えば、バックで音を奏でるベース奏者のように、見え隠れするホップの苦味が人を選ぶかも知れない。 また、コレをビールの括りに入れることに少々躊躇することも事実ではある。 しかし、たとえステマと言われようが、敢えて言わせてもらおう。 この「ニュートン」は、万人に一度は試してもらいたい酒である。 今回はこの辺でさいなら。 |
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その名は「ウィルキンソン ミキシング グレープフルーツ」。
N.B.A.とかいう組織が推薦するバーテンダーが監修して作られたらしい。 N.B.A.というのは「National Bartenders Association」のことらしい。 ……これは商品名とも合わせて、きな臭さがマキシマムである。 面白いので、パッケージ裏に記された能書きを転載する。 「Superviser TOSHIYUKI WASHIZAKI (監修者:鷲崎 敏之氏) N.B.A.推薦、新進気鋭のバーテンダー監修。 グレープフルーツにハーブ&ハチミツフレーバーをMIX。 ほどよく甘く、強めの炭酸で爽やかに仕上げました。」 そうして予想通り、と言うか予想の斜め上を行くフレーバー。 グレープフルーツ単体を想像すると、ちょっと驚くだろう。 何と表現すれば良いんだろうな。 シックの緑缶のアノ臭いを口の中にぶちまけた感じだ。 因みにうちで使っているシェービングフォームがシックの緑缶である。 明らかに柑橘系とは異なった、ケミカル臭漂うフレーバーが混じっている。 何つーか、花壇に植わったセージとかから漂ってくる、まさにあの感じである。 因みに、原材料名:果糖ブドウ糖液糖、酸味料、香料――以上。 ……うん、見なかったことにしよう。 何はともあれ、私は7upが大好きである(え?) それと結論。アサヒのウィルキンソン・ブランドは、ソーダ水やトニックウォーター、ジンジャエールなどだけを作ってればいいと思う。 |
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