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Stassen PREMIUM BELGIAN APPLE CIDER
原産国:ベルギー 度数:5.5% 輸入者:三国ワイン株式会社 7-11で何気なしに買ってみたシードルだ。 シードルと名のつく物は、以前にも一度口にしたことがある。 恐らくは、ニッカのシードルだろう。桃色のラベルだったと思う。 しかし、今回のシードルはまた、少しばかり風味付けが異なるようだ。 いや、この際だからはっきりと言おう。 先ずもって、シードルが何だかケミカル臭いのだ。 これはたぶん、酸化防止剤の亜硫酸塩が原因であろう。 輸入ワインには先ず含まれていると考えて間違いないものだ。 玄人の飲み手は開封して暫く置くことで亜硫酸塩を抜く、と聞いたことがあるが、いかんせん私はせっかちのアマチュアドリンカー。 ましてや炭酸が命のシードルを開封して放置するなどもってのほか。 まあ、そこらへんの御託はともかくとして。 以前飲んだことのあるニッカ・シードルは、どちらかというと林檎の爽やかな甘味を強調した風味であったと記憶している。 比べてこちらは、青みを思わせる若干の渋みと、酸味がメインという感じだ。 注いだ液に鼻を近づけると、仄かに感じる林檎の甘酸っぱい香り。 しかし一度口に含んでみると、以外にアルコールっぽいことに気がつくだろう。 亜硫酸塩のケミカル臭とも相俟って、かなりワイン寄りの風味と言える。 以前に飲んだ、安い白ワインがこんな感じの味だったような……。 ジュース感覚で手を伸ばすと、想像した味とのギャップに驚くかも知れない。 気分転換には丁度良さそうな感じである。 ということで、今回はこのへんでさいなら。 PR |
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カルディで買い置きしていたビールの3種目。
これが最後にして、一番 その名は、ビンタン・ピルスナー。 原産国:インドネシア 原材料:麦芽、ホップ、糖類 度数:4%~5%前後 輸入者:池光エンタープライズ 「輸入者:池光エンタープライズ」 ま た お ま え か ライオン・スタウトと同じ輸入元である……。 原材料に糖類が入っているのも同様だ。 東南アジアではビールに糖類を混ぜるのがポピュラーなのかも知れぬ。 だが、ライオン・スタウトとは違ってこのビンタンはピルスナー。 添加された糖類は酒質をまろやかにするよう作用している模様だ。 そう考えてみると、糖類そのものが駄目……というよりは、スタウトのような風味のビールに、わざわざ糖類を添加してしまうことのほうが問題ということだ。 つまりは、酒質との「相性」ということだろう。 決して「甘過ぎ、不味い」と、ただそれだけで終わる酒ではない。 というか、美味しい。どこぞの国産ビールよりかは余程。 さすが輸出用なだけのことはある。 変な自己主張がなく、スイスイと水のように喉を通っていく。 コクは薄く、ひたすらに滑らか。その点をブドヴァー辺りと比較して、風味が薄っぺらく感じてしまう人もいるかもしれない。私もその点は否定しない。 何というか、味覚をリセットする時に良さそうなビールである。 それがビンタンを選ぶ理由になるかと言えば少々厳しいところではあるが。 たとえば、最近は良く出回っているメキシコ産のコロナ(アレも私は好きなのだ)などは、やはり材料に含まれるコーンの、独特な風味が酒質に現れている。 ひょっとすると麦芽単体の風味が苦手な人には受けが良いのかも知れない……が、やはり何というか、あの味もちょっと変わっていると言う他ない。 それに比べて、ビンタンは至極穏やかで、悪く言えば平坦な風味だ。 ワクワク感というのは先ず無いのだが、安定した旨みがある。 優しさや包容力といっても良い。どぎつい味ではないのだ。 少なくとも、買って損はない。 敢えて悪く言えば、万人を意識しすぎているかもしれないが。 少なくとも、どこぞのハイネ○ケンよりかはマシだ。 タイ産のシンハーよりかもまだ初心者向けかもしれない。 シンハーと飲み比べしてみると面白そうだ……。 まあ、徒然なるままに書き連ねたが、オススメである。 では、今回はこの辺でさいなら。 |
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原材料:麦芽、ホップ、穀類
度数:4.5% 輸入者:株式会社 オーバーシーズ カルディで買い置きしていたビールの二つ目。 ベトナムでは有名なラガービール、ということらしい。 その名はハリダ。 その実力は全く未知数、と言う他ない。 正直に言ってしまえば、まだ発展の余地があると言わざるを得ない。 柔らかい舌触りと軽やかな風味、紛れもないラガーである。 舌に転がせば爽やかな酸味が自己主張して、仄かに甘さが後を引く。 後味はやや金属っぽく、この部分に関しては評価が分かれそうだ。 だが、変に凝ったところのない素直な風味付けは好感触と言える。 恐らくは外貨獲得の為の輸出品、という位置づけなのかもしれない。 大いに期待したいところである。 もっと雑味を削ぎ落とし、ブラッシュアップを着実に重ねていけば、更に美味しいビールへと変貌を遂げるに違いない。 素朴で垢抜けないながらも、芯に秘めたる向上心を垣間見た一品であった。 では、今回はこの辺でさいなら。 |
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その名はライオン・スタウト。
ビアハンターのマイケル・ジャクソン氏が絶賛したというのが触れ込みだ。 まあ、裏ラベルの上半分に記されている能書きを読んだらそういうわけだ。 以下に詳細情報を補足しておこう。 原材料:麦芽、ホップ、糖類、カラメル 度数:8%~9%前後 原産国:スリランカ 輸入者:㈱池光エンタープライズ(URLは www.ikemitsu.com とある) 予め断っておく。私は甘い酒が嫌いだ。 上記を踏まえた上で、単刀直入に言おう。 このビールは、私好みの味ではない。正直、私にとっては不味い部類だ。 勿論、そう言い切るのには理由がある。 上の方で太字にしていた原材料のことだ。 つまるところ、糖類とカラメル。 私ははじめにこれらを目にした瞬間、言いようのない戦慄を覚えた。 二瓶目を開けて味わって、徐々にその風味に慣れてきてはいるが……。 先ず気がつくことは、注いだ時に出る泡が、不自然に褐色がかっていること。 朧気な記憶だが、ギネス・ドラフトの泡はここまで褐色ではなかった気がする。 この色はカラメルの仕業ではないか、と私は推測する。 爽やかで酸っぱい香り、そして口に含んだ時の香ばしさは紛れもないスタウトだ。 だが、同時に舌にまとわりつく、ややもすると嫌味でもある焦げっぽい甘さ。 これもまた、恐らくはカラメルと糖類の仕業であろう。 まあ確かに、味わい甲斐のある複雑な風味、と言い得るのかも知れない。 ジャクソン氏もまた、この風味をしてこう評したのであろう。 「この上面発酵ビールは柔らかくフレッシュなモカチョコレートのようだ」と。 (括弧内は裏ラベルの能書きより抜粋、原文ママ) そんな能書きなどFUCK OFFだ!! プロのビール研究家がなんと言おうと、不味いものは不味いのだ。 やはり私は、甘い酒が嫌いなのだ。 こいつはアビィ・ビールの「レフ」と同類なのである。 その甘味はビールには不自然なものだ(少なくとも私はそう感じる)。 それが、スタウトの元来持っている「苦酸っぱい」風味と喧嘩をしている。 レフの場合は「ああ、そういう個性なのね」と看過できた点だが……。 それがライオン・スタウトとなると、やはり首を傾げざるを得ない。 何故、スタウトに甘味料を混ぜたのか? ひょっとすると、このビールは一般的なスタウトに馴染み難い人の為に作られた「入門用」スタウトなのかも知れない。 そう考えるとしっくりくるところも、まあ無いではない。 ……と言いたいところだが、やはり違うのかもしれない。 例えて言うなれば、ライオン・スタウトは市販の加糖缶コーヒーなのだ。 ギネスでスタウトに慣れた身からすると、その味には違和感を禁じ得ない。 甘味料で丁寧に調整され、飲み易く(??)お膳立てされた独特な風味。 そのフレーバーって、スタウトとしてアリなの? という感じ。 何とも言いようのない肩透かしである。 じゃあお前、なんでそのビールを買ったの? そう私に問い質したい者も、あるかも知れない。 まあ、しょうがないじゃない。 カルディに売ってたのが、コロナとこれと、ビンタンとハリダくらいしかなかったんだから。 レフを飲んだときと同様、これもいい経験だと思いたい。 未知の物と相対する時は、「必ず美味しい物に当たるとは限らない」。 では、今回はこの辺でさいなら。 |
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個性が剥き出し。だが、そこがいい。
ギネスは苦味と酸味が絶妙にマッチしていて、とても滑らか。 好き嫌いが非常にはっきりしている味だと思う。 ドラフト缶や生のギネスは割合穏やかな風味に纏まっているが、 「エクストラ・スタウト」と名づけられた小瓶の方は気持ちばかり アルコールが強めで、醤油のように香ばしく、尖った風味だ。 ギネス初心者の方は、まずは缶で試してみることを強く勧める。 できることなら、パブなどで生樽のギネスを飲んでみてほしい。 水のようにスイスイと入るので、飲み干すのはあっという間。 4.5%とやや弱めの度数だが、一缶飲み干せばほろ酔い気分。 傍らにあるのは缶入りのショートピース。 スチールケースに紺色のラベルは、意固地な老紳士の佇まい。 老兵は死なず、移り行く時代を見つめ続ける。 |
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