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何だ……またラガービールか。
と思って引き返すのは早計である。 ヴィヴィッドなラベルは嫌でも目を引き付けられる。 カンガルーを真っ赤に塗りたくる神経は理解に苦しむが……(笑) これはオーストラリア産のラガー「FOSTER'S」である。 (度数:4.9%、原材料:麦芽、ホップ、糖類) そう、お気づきだろうか。 あの忌々しいグレーン(穀類)が混ざっていないのである! 糖類を混ぜていようがビールは美味しくなる(本来は美味しくするために糖類を混ぜるハズだが)のは、以前ビンタンを紹介した通りである。 なるほど確かに、あっさりとして滑らかな風味の中に、ふわっと香るポップコーンのような甘い後味。 これは中々に当たりかもしれない。 そう言えば今回はコメントを書く前に、柄にもなく(且つ姑息にも)下調べをしてみたのだった。 それによると、どうやらこのフォスターズは、自国向けでは度数が5.2%であり、輸出用のビールは4.9%となっているそうな。 オージーとそれ以外の好みの違いを考慮してだろうか? まあ食料品なんて、同じブランドを背負ったファミリーでも、土地や国の違いで風味が違うという話はザラにあることだし(コーラなどは顕著らしいが……)。 ぶっちゃけよく解らん。よく解らんし、割とどうでもいい。 まあ結論を言えば、無難で美味しい優等生ビール、という感じだ。 何となく、ビンタンの味を思い出させるようなビールであった。 初心者にも安心して薦められる、優しくて穏やかな風味だ。 というわけで、今回はこの辺でさいなら。 PR |
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その名は、ニュートン。久々に私の中でヒットした酒だ。
林檎果汁の入ったビールであり、「アップル・ビアー」と自称している。我が国の法律では「発泡酒」として扱われるようだ。修道院ビールのレフなどと同じである。 林檎風味のお酒と言えば、幾ばくか前にシードルを紹介していたが、それとは随分と毛色の違う一品だ。 やはり、何より異なるのは材料だ。 ラベルの原材料を見ると、「小麦・麦芽・ホップ・リンゴ果汁」とある。 つまりこのニュートンに於いては、ベースにあるのは飽くまでビールであり、林檎は果汁を混ぜているわけだ。 一口含めば、ホップの軽やかな苦味と共に、若々しくフレッシュな林檎の風味が前面に溢れ出す。 これは中々に考えられた味だ。ホップ(もといビール)と林檎果汁はどうやら相性が良いらしい。 林檎そのものを醸造して作られたシードルの、青臭くて渋めな風味とは正反対である。 財布の赴くまま、気の赴くまま。 ジュース感覚で飲める気軽さを持ち合わせていながら、心惹きつけられる魔性を秘めたビール。 強いて言えば、バックで音を奏でるベース奏者のように、見え隠れするホップの苦味が人を選ぶかも知れない。 また、コレをビールの括りに入れることに少々躊躇することも事実ではある。 しかし、たとえステマと言われようが、敢えて言わせてもらおう。 この「ニュートン」は、万人に一度は試してもらいたい酒である。 今回はこの辺でさいなら。 |
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「フローティングウィジェット」が入っていない……だと!?
つまりは「玉無し」のギネス・ドラフトである。 1本で299円は流石にぼり過ぎだとは思うが、地元店ゆえ仕方あるまい。 というよりも、陳列棚で目にした瞬間、在庫をあるだけカゴの中に放り込んでいた。 そうして、後でまじまじと値札を見て驚いた次第である。 おなじみギネス・ドラフトの缶である。 因みに、缶を振ってもカランコロンといった手応えはない。 先述した通り、そもそも中に「玉」が入っていないからである。 どうやら業務用だったようである。 ここで私は、初めて「サージャー」という物の存在を知った。 どうやら超音波振動を発する台の様な器具で、ビールの泡立ちが良くなるらしい。 つまりは、通常市販されているギネス・ドラフト缶に同封されている、「フローティング・ウィジェット」の効能を、外部機器を用いることにより再現しているという訳だ。 実際、この「玉無し」のギネス缶単体では恐ろしく泡立ちが悪い。 と、言うよりは「玉」がそれほどの泡立ち効果をもたらしていたと考えるべきか。 うーん、とはいえナァ……。 私個人としては如何にも眉唾というか、微妙な心境ではある。 そこまでするくらいなら、樽詰の生ビールで良くないか? いやいや。今のは正直な本音ではあったが、些か軽薄極まる発言だったかもしれない。 生ビールを出す裏(バックヤード)では、それはそれは七面倒な「作業」が伴っていることは、聞きかじり程度には知っているつもりである。 一度開封した樽をどのくらいで使い切れるかとか。 サーバーやホースを日々是洗浄し続けなければならないとか。 そう考えるとサージャー+缶ビールの組み合わせは、ビールサーバーの維持が難しい小規模なレストラン・居酒屋では、投資として手軽なのかもしれない。 御託はどうあれ、私としてはギネス・スタウトが飲めればそれでいいのだが。 でも何だろうな。 こう、玉が転がる独特な感触が無いというのも新鮮なものだ(笑) というわけで下ネタ一辺倒だったが、今回はこの辺でさいなら。 |
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それが、このビールの売り文句らしい。
7-11で買った酒3連発の〆、その名もグランド・キリン。 原材料:麦、ホップ 度数:6% 爽やかに後を引く苦味、そして薫り高い風味。 昨日飲んでみたザ・エクストラとは異なる、どちらかと言えばプレミアムモルツに近い味付けだ。 どっしりとした安定感があり、自信と貫禄が感じられる。 国産のビールもいよいよ面子が出揃ってきたといったところか。 それでいてこのグランド・キリンが他との差別化を図っているのが、パッケージである。 ネックの太い、黒褐色の小瓶だ。王冠でもスクリューキャップでもない、引っ張って開けるタイプのキャップ(咄嗟に名前が出てこなかった)である。 手軽でいて、安易ではない。風格を持たせながらも、取っ付き易さを忘れない。 要はバランスということなのだろう。私としては、王冠つきで一向に構わなかったのだが。 いずれにせよ、敢えて瓶入り一本道の戦略というのは、非常に興味深いものだ。 或いはそれ故に、飲み終えた後の空き瓶がチャチなプラスティックのように軽い、ということに些か残念な気分にもなった。 これはもう冗談抜きで、華奢なコロナ・エキストラの空き瓶よりかも余程軽く感じる。 ちょっとそこらの草花を摘んできて、一輪挿しにするのにはうってつけだろう。 ボディは強いが、寧ろその存在に茶目っ気すら感じられる。 ポテンシャルは計り知れないが、どこか素直じゃないところのある食えない奴。 一先ずはまあ、そんなところだろうか。 まあそんなこんなで、今回はこの辺でさいなら。 |
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その名も、アサヒ「ザ・エクストラ」。
昨日に引き続き、7-11で購入した酒の一つ。 原材料:麦芽、ホップ 度数:6.5% これは本格的なピルスナーだ。気合いの入り具合が並大抵ではない。 アサヒということで先ず私が連想する物はやはり、同社のフラッグシップである「スーパードライ」。 正直言って余り期待はしていなかったが、見事にそれが覆された。 比較対象となるのは、やはりサントリーのプレミアムモルツが相応しいだろう。 あちらはアルコールのピリリとした感じと苦味を強調したフレーバーだったと記憶している。 対してこちらは、アルコールや炭酸を抑え目にして、柔らかな甘味を前面に出している。 缶の表面は梨地仕上げの金色で、店頭でのインパクトもひとしおだろう。 質素な銀色に仕上げたスーパードライとの差異を際立たせている。 缶の表面にうだうだと書き連ねた御託はともかくとして、美味しい。 心地よい甘味とコクも相俟って、「水を飲むように」スイスイと喉を通っていく。 正直言ってこれは、予想の斜め上を行く出来と言わざるを得ない。 感服した。 まあそんなこんなで、アサヒのフレーバーを見直した今日この頃である。 今回はこの辺でさいなら。 |
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