アァ、何か題名考えるのも面倒くさくなってきたッス。
でも、ここでまさかの音楽ネタ。しかもニューメタルである。
Slipknotさんたち、今何してんのかなーライブやってんのだろか。

というわけで、よりにもよって「Mate.Feed.Kill.Repeat」である。
何か再生しようと何気なく思ったんが、ブログの方にもどうかなって。
演奏者であるSlipknotについてグダグダ説明するつもりはありません。
ともかく、音源の時系列的にはメジャー初盤の「Slipknot」より前に発売された、デモテープ的なものだと考えてもらえば宜しい。
最も、俺が買ったのは後年リリースされた限定復刻版であり、純粋な意味でのデモ版ではないということを但し書きさせてもらう。
えーと、正直これを買ったのは、まだニューメタルのアルバムを嬉々として買い漁っていた時分のことである。
今は無きショッピングセンターのタワーレコード(個々は本当にお世話になった)の棚で、その怪しく緑色に光るジャケットを私は見つけたのだ。
「あれ、見たこと無いSlipknotのアルバムだ、新盤かな?」という程度で、予備知識なんぞ一切持たず、買って聴いてみたらアレマびっくり。
なんちゅーか……音がガサツで、垢抜けなさが半端無いのだ(笑)
いかにも手近にあるやっすい音響機器で収録しましたっていう感じの、このマニュファクチュアっぽさが何とも言えない。
インディーズというかアングラの感じが存分に音に滲み出ているのだ。
国内アーティストだが、THE BACK HORNや9mm Parabellum Bulletのメジャーアルバムを先に聴いて、その後にインディーズ版を聴いた時のあの感じ。
ピンクソーダわぁ~イェイイェイ~売り~き~れぇ~たぁ~
アイラービュハニィ心からぁ~イエスタデェ~イワンスモアァ~
っていうVo.の奥でバリバリなってるエレキギターとかドラム(音が籠もってる)とかね、本当にあんな感じで、驚き桃の木山椒の木である(古い)。
うーむ、しかしまあこのアルバム……何だか古ぼけて油切れした工作機械のような、とっつきにくさと同時に変に惹き付ける魅力をも持っているのだ。
メジャー盤「Slipknot」のような一種洗練されたラップメタルではなく、こりゃもう本当にカオスでひたすらとらえ所の無い曲である。
特に3曲目の「Do Nothing/Bitchslap」の後半に出てくる、「Com'n Yo!! >Foo! Foo!」てな掛け合いも、悪乗りと解すれば面白く感じられてしまうのだ。
なんせこんなやっすいヒップホップのような演出、これから先のメジャー盤では後にも先にも絶対に聴けないからね、マジで(笑)。
かと思えば6曲目の「Confessions」では、ベースラインにギターを乗せて、キャッチーですらああるメロディーなんか真面目に弾いちゃって。
まあソレはさておき、初めて聴いて面食らうだろうことがある。
何せ1曲目「Slipknot」の前奏はクソ長い(笑)。なおかつ随所に刻まれる、「ギュイイーン!!」という工作機械の作業音である。
まあしかし、ラストを飾る「Killers Are Quiet」なんかもう酷い出来だ。
途中まで何かダルそうに歌ってたかと思うと、歌がフェードアウトしてインスツルメンタルが始まる。
溶接機や切削機械がバチバチと火花を散らす音が、カンカンと打ちつける音と共に、そりゃもううんざりするくらい流れ続ける。
あーもう聴くの止めようかしらと思いながら暫く付き合い続けると、今度は突然隠しトラックが始まるのだ。
この曲は、Incubusのメジャー初盤「S.C.I.E.N.C.E.」の最終曲「Calgone」を思い出させる、悪乗り全開の曲構成なのだ。
因みにIncubusの「S.C.I.E.N.C.E.」自体は(俺の中では)名盤であるので、誤解なきよう。非常にセンスフルでノリの良い曲ばかりである。
ソレと比べると、この悪乗りと冗長さでできたカオスなアルバムだ(笑)
ニューメタル好きの間でさえ、恐らくは相当好き嫌いが分かれるだろう。
私はというと、ニューメタル好きを自称できるほど沢山の音源を聴いてきた訳じゃないが、好きか?と問われれば好きと即答する自信があるwww
Incubusの方々が「この路線」を気に入らなかったように、Slipknotもメジャー進出に至る過程で曲調にかなりの修正を受けている。
それは、再三名前を挙げているが「Slipknot」を併せて聴いていただければお解りになるだろう。
メジャーバンドとして売り出されるまでにはメンバーチェンジもあったし、曲の具合もかなり変わって洗練された音となった。
だがしかし、その「Slipknot」が生まれる道程/過程として欠かせないものが、やはりこのアルバムなのである。
後にアルバム収録曲として発表されたモノの中には、このアルバムの収録曲の残り香を匂わせるものが少なからず存在している。
まあ何というか、仮面組のニューメタルに熱狂する時代の前夜にあった、生々しくごみごみとした猥雑な空気を感じられる面白いアルバムだ。
現在入手が容易かどうかは解らんが、もし店頭に並んでみたら、願わくば、その1枚を手にとってみてはいかがだろうか?
メジャーアルバム以降のSlipknotとは確実に違う、狭くて蒸し暑くて不潔で垢抜けないホールの空気を感じられることだろう(言い過ぎ)。
というわけで、今回はこの辺でさいならー y(○目○)y

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