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知らなかったが、6月くらいに発売されたらしい。
ジンの新譜「For The Seeker」も出たようで、あちらの方も非常に楽しみである。 最近、ジャズ系のCDばかり買い集めていたので、ロック系を購入するのは久しぶりだ。 というわけで、ASGの新譜「BLOOD DRIVE」である。 左側のジャケットは、前作に当たる「WIN US OVER」だ。 私をASGの世界に引き込んだアルバムである。 和訳歌詞はついていない輸入版だが、言葉の壁というハンディを物ともしない、言葉を超越した「何か」すら感じさせるアルバムだ。 さて、とすると新譜への期待(ハードル)が高くなるのもまた、必然と言うほかあるまい……だがしかし、今私は、前作との「味付け」の違いに戸惑っている。 やや肩透かしでいて、えもいわれぬむず痒さを感じる。 緩、緩、緩、そしてまた緩。待てど暮らせど「急」が無い。鷹揚に構える大河の如く、ただひたすらに緩やかでいて、沸々と滾るような音の流れ。 旋律が安定しすぎていて、こちらが逆に困惑してしまう。 まるで思春期の悪童が、大人の紳士になったようだ。 岩場を流れる渓流のように不安定で攻撃的なテンポ、水飛沫を上げる滝のような尖ったリズムが、すっかり鳴りを潜めてしまっている。 いや、オブラートに包んだ物言いは止めよう。まるでスピードリミッターで頭を押さえつけられたもどかしさである。 聴き続けているうちにきっと慣れるのだろうが、ここまで大人しく堅実な音色で新譜を仕上げたことは、やっぱり驚きであり、意外でもあった。 私が「WIN US OVER」を聴いた上で感じた、ASGの音をざっくりと表現すると、以下の4点に集約される。 1.流れる川のような、緩急のある曲調。 2.荒削りとも思われる音圧の大きさ。 3.「エセ神秘」的な奥行き感、ダイナミズム。 4.抜けの良い、胸のすくようなシャウト・スクリーム。 3項の「エセ神秘」。これは大事な要素だ。 これはついさっき私が思いついた単語だが、これ以上的確にこのバンドを表現する言葉は無いように思われるというほど、ピッタリはまっている。 何というか、今作はこの「エセ神秘」にウェイトを置きすぎていて、急流下りのようなカタルシスに今一つかけるのだ。 ダイナミズムや奥行き感を表現するのに勤しむ余り、演奏技術を魅せるスローテンポの一点張りで、今一つ「緩急」が感じられない。 ましてやアルバムの殆どの曲がこんなテンポなので、正直言って不完全燃焼というか、聴いてて途中でダレてしまう。 一曲や二曲くらい、ダルさをバネにして爆発するようなハイテンポな曲が欲しかった――というのが、現在の私の正直な感想である。 とりあえずは、ぼちぼち旧作の方も洗ってみるとしましょうかねー。 タワレコで「FELLING GOOD IS GOOD ENOUGH」を注文しようとしたら、「廃盤ですので」と丁重にお断りされたのだが。 誰かASGを聴かれる方などおりましたら、今回の新譜に対する感想など是非ともお聞きしたいところであります。 というわけで、今回はこのへんでさいなら。 PR |
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