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鉄は熱いうちに打て、という言葉の如し。
前回の投稿に引き続き。これだけは本当に書いておきたいので。 生存報告がてら、ここ半年ぐらいに旅行先のバーで飲んだ酒でも列挙しとこうかな。 基本的に、私が言った数件の店は全部当たりでしたね。悪い所は一つも無かった。 てなわけで、酒の名前を列挙しつつ、キャプションをつけてみました。 ・2017年12月20日 「旧下関英国領事館 restaurant Liz」 下関に宿を取った時に行った。メインは観光施設。 元々は名前の通り、英国領事館だったところらしい。 昼間はアフタヌーンティーなども出している。 厳密にはバーじゃないけどね。夜は酒も出してくれるレストラン。 私が行った時は超ガラガラだった。私以外に一人の客も居なかった。 店内の雰囲気はスペキュタキュラー。片隅にバーカウンターがある。 また行きたいなあ……ボーイのあんちゃん、元気してるかなぁ。 1.ドライ・マティーニ(??ジン+ノイリープラット) 骨材が何だったかはもう忘れたよ(笑)ビーフィーターだったかしら? かなりスウィート。あんちゃんに聞いたら比率は1:4だって。 マイルドでジュニパー臭くない、初心者にも易しいマティーニでした。 2.ルイジャドー・マール・ド・ブルゴーニュ ”ア・ラ・マスコット” 正直、銘柄に自信が無い。ラベルからして、多分これだったかも? 何だコリャ? って名前でしょ。オードヴィー・ド・マールなんだよ。 バーカウンターに変わった酒があったから、あんちゃんに聞いてみた。 そしたら、未開封の奴をわざわざ開けてくれたのね。感謝です! マールってのはだな……つまり粕取りブランデーだ!(本当の話) イタリアではグラッパがこの位置を占めるわけだね。 粕取りって言うと聞こえは悪いが、例えば違う酒の種類で言うと、 ラムなんかも基本は粕取り(砂糖を取った後の廃糖)だからね。 アグリコール・ラム(一番搾りを使う)みたいな変化球もあるけど。 あんちゃんに聞いたら、熟成2~3年くらいって言ったかな? 結構ガツンと来る感じ。若いね……でも不快じゃない。 ブドウの香りは結構、濃厚に香ってくる。 やっぱ金のかかった酒は違うな。材料の違いもあるのかな? あんちゃんは、食前酒に適してるって言ってた……確かに頷ける。 割とオススメ。通販でも、ブランデーほど高価じゃないしね。 3.ザ・マッカラン 18年(ロック) これは王道中の王道でしょ! 正直、不味いワケがない! 本当はストレートで頼んだんだけど、間違ってロックで出てきた(笑) いやー流石に旨かったね。12年の”ハチミツ系のまろやかフレーバー”を、 上手い具合に深化させてるんだ。ロックでも充分(?)旨かった。 これは1杯売りでも流石に高いんだけど、高いだけのことはある。 しかしまあ最近、この界隈も原酒を切らして高騰してるんだってね。 くわばらくわばら。 4.シャルトリューズ ”ヴェール V.E.P.” はっきり言おう。これが言わば、今回の”大穴”。 まあ色々と経緯があって、飲むことになったわけだが……。 ナニコレ! 超旨いじゃん! 系統的にはハーブ酒。複数のハーブを漬け込んだリキュールですな。 ヨモギっぽい、何とも言えない甘く青臭く奥深い味わい。 度数が高く、ハーブ系の複雑な味。好みが分かれるのは確かだ。 まあ大体、最初はこんな感じかな? 一気に全部済ませちゃおうかとも思ったけど、ちょっと文字数が増え過ぎる。 というわけで、何回かに分けて書いておきますね……。 うーん意外に、語り出すと、色々と文字数が増えていくな(汗) あと失礼ながら、酒の写真とか一々つけないので、申し訳ない。 興味があるよって人は、お酒の名前で調べてみてね! ともかく、下関は比較的当たりだったね!(だから味を占めた感) ここから、私が旅行する度にバーに行くスタイルが確立されたのです。 続くのだ……今回はこの辺でさようなら。 PR |
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生きてます。死んでません。
最後に記事書いたの、もう3年近く前か……(笑) 知らぬ間に、色々と来てくれていた人も居たようで。 今まで更新が無くて、本当に申し訳なかった。 これからもボチボチの更新というのは、多分ないでしょう(笑) タバコも酒も相変わらずと言ったところで。 特筆すべきことがあるとすれば……。 最近は、街の専門店で「アクロポリス」の缶が置かなくなってて、何だよクソーってなったとか。 一箱 100g/4,500円する「かがやき」を買ったとか。(で、シャグミキサー買わなきゃ病再発)。 7,000円ぐらいのブランデー「マルス 宝剣 16年」を買って、まだ開封してないとか。 まあ色々ですわ。 どうでもいいけど……そういえば、携帯電話もあの時からは変わってるのよね。 3年前は多分、Blackberry 9700を使ってたと思う。 今は、後継機種のBlackberry PRIV(今は更に新しい機種があるけど)に変わったのだ。 Android ケータイ、まあそれなりに癖はあるけど悪くないね。 旧版Blackberry(Blackberry OS版)はね……ガラパゴス化でお察し状態だったから(笑) 当方 Slaughtercult も、何だかんだでスマホデビュー、だいたい1周年なのです。 書くことは色々とあるのだけれど、紙面が広がり過ぎるのもアレな話で。 大きく分けて、「酒」と「小説」と2種類に分かれます。 まあそんなこんなで、これからもヒッソリと更新するかも? しないかも(笑)? 月単位、年単位、数年単位の気長な目で見てやってください。 そんなわけで、とりとめの無い話だったが、今回はこの辺でさようなら。 |
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まあ、日本人ならまずサッポ○ビールを思いつくわけなんだが。
違います。でも、この王冠の星マークは……(笑)。 さて、イネディットだ。冒頭から恥を承知で白状するのだが、私は今までこの酒が、イタリア製なのだとばかり思い込んでいた。 ……だがしかし、いざ商品を手に取って買う段になり、まじまじとラベルと見つめてみると、何とスペイン製と記してあるではないか。 本気で、その時初めてスペイン製だということを知った(笑)。 半端知識の知ったかぶりって嫌ねぇもう本当に……。 コレは、あるショッピングモールの酒コーナーの片隅、ポツリと一つだけ、売れ残っていたのを一回見逃したんだが、二回目で確保したものだ。 一回見逃した理由は勿論、ある。 みみっちい話ではあるが、貧乏人からすれば、一瓶辺りの値段はネックだ。 そのお値段は、750ml/998円。330ml(小瓶)換算で、凡そ440円となる。 だが……後から冷静になって考え直してみると「別に高くないじゃん」。 そう。イネディットは一瓶辺りの値段こそ高いが、それだけ一本辺りの内容量も多いのだ。小瓶換算で440円ってのはまあ、中~中の上って具合かな。 内容量からワインと比較しても、その結論は変わらない。一本998円のワインというのは結構デイリーというか、普及品に近い価格帯だ。 少なくとも、値段の高さに文句を言う価格帯とは言い切れない。 もっともビールは、炭酸が入っている都合上、内容量/値段だけで安直にワインと比較しきれない部分もあるということはお忘れなく。 ひょっとするとこのビールの仮想敵は、同じビール同士というよりは、シャンパンとかのスパークリング系ワインなのかね。 中身の話に移ろう。うーん、だがしかしこれは……。 実はこのイネディット、ビール瓶のネックに小さな紙のタグが付けられていて、そこにご大層な能書きがつらつらと書き連ねてあるのだが。 まあそれを簡潔に纏めると、「このビールは麦芽とスパイスでできているぞ!」そして、「どんな料理にもマッチするぞ!」とこんな感じだ。 うーんその概略(というかその威勢の良さ)は、半分は当たっていながらも半分は外れているかなぁ……という気がする。 つまりだ。そういう能書きを最初に見せられたら、「ああ……このビールは色んな材料をブレンドした上で造られているからして、さぞ複雑な香味がするんだろうなぁ」と、まずは誰でもそう思うのではなかろうか? 違う。それは断じて違う。それとも、私の鼻が詰まっているだけか? だから私は、最初の一口を飲むまでは、このビールに対して酷く苦手意識を持っていた(笑)。自分で考えた末に買っておきながらだ。 で一口飲んだ結果は……まあ、驚くほど普通のビールだ。それは低刺激で、麦の味が豊かで、ゴクゴクと飲めてしまう「普通のビール」。 だがしかし、後味に注意を払えば……「喉の奥で朧気に、何かなんとなくスパイスめいた変わった風味」が湧き上がってくるという感じだ。 そう。それがこのビールのミソなのだと私は考えた。 “イネディットは、あらゆる料理との相性を考えて創られました(原文ママ)”とは、つまるところそういうことなのだ。 前口上ほど、ビール自身(の持つ個性)が自己主張することはない。 寧ろ、イネディットが食中酒として提供されるべき「料理」の味を損なわぬよう、意図的にニュートラルな風味にしてあるではないだろうか? 飲み続けていれば、その“スパイス”とやらの意味が段々と解ってくるのだが、それは決して料理の味を邪魔するほどではない。 あくまで華を持たせる「相手」を念頭に置いた、脇役に徹する酒だ。 そう考えれば、漆黒のボトルは何となく黒子を思わせるものだ。 これは、かなり意外というか全く想像していなかった酒質である。 私が今まで飲んできた酒というのは、大概「俺が私が」と言わんばかりに、やんちゃざかりで自己主張の強いものばかりだった。 脇役に徹する酒だと理解して飲めば、そのニュートラルな麦芽の味と、仄かに余韻として残るスパイスの後味は、却ってスマートにすら思える。 多分だが、メインは料理ということなのだろう。そして料理に華を添える為に、仄かながら複雑な余韻を残すビールが、食中酒として傍に侍る。 実際のところ同じ食中酒として提供するにしても、ビールとワインでは全然風味が異なる、全く違った種類の酒である。 同じ料理と抱き合わせても、味わいが違ってくるのだろう。 それであればこそ、この「拍子抜けするほど普通の味わい、ビックリするほど普通のビール」に説明が付くのではないだろうか? タグの能書きに “前菜、サラダ、脂ののった魚料理との愛称は素晴らしく” とあれば……フムフムなるほど、試してみずにはいられない。 黒無垢のボトルは、一目見たときにフォーマルな印象を受ける。だがしかし、その実像は思った以上にカジュアルで気の利く奴なのかもしれない。 決して自分自身が主役というわけではなく、誰か引き立てるものが傍にあってこそ、その輝きにそっと華を添えるような、そんなビール。 何となくだけれど、私はそう思った次第である。 さて……ビール瓶には後もう一杯注げるくらいのビールが残っているようだ。何せ一本で、750mlも入っているのだから。 そういえば、まだ夕食を取っていなくて腹が減っていたところだ。食中酒としてどんな働きを見せてくれるか、ここらで一つ試してやろうではないか。 では、今回はこの辺で。 |
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”ブラック”なジョークがブラックジョークたりうるのであれば、”ホワイト”なジョークはホワイトジョークたりうるだろうか?
つまり、これだ。 昨日に引き続き、「CERVEZA DE LOS MUERTOS」……つまり「死者の日」の名を冠する、メキシコ発のクラフトビールである。 何というかもう、見れば見るほど奇怪なセンスだ。 くすんだ背景に、ガイコツ「風」に仮装した花嫁と花婿の姿。(あるいは、彼らは本当にガイコツなのであろうか?) ギャグのような、そうでないようなラベルのデザインは、見る者を当惑させ、そして「奇抜」を通り越した何かをひしひしと感じさせる。 少なくとも、この感性は日本人では有り得ないし、この国の審査基準で鑑みるならば、逆立ちしたって出来っこないラベルだ。 ビールの話に移ろう。 昨日はIPA=インディアン・ペールエールという、少々アクの強いモノを相手にしたわけだが、今日のこいつはまた違うベクトルで個性を持っている。 こいつは、Hefeweizen=ヘーフェヴァイツェン(=白ビール)なのだ。 このタイプのビールを口にするのは、ひょっとすると初めてかなぁ……。デュベルやオルヴァルあたりが、もしかすると似た傾向あるのかも知らんけど。 因みにウィキっていただければ解ることだが、白ビールといってもドイツ系とベルギー系と二種類あって、ベルギー系は基本的にスパイスや甘味料が入っている。 対するドイツ系白ビールは、子細に渡って確認したわけじゃないが、多分混ぜ物の類は入っていないだろうな。 そもそもドイツという国自体が、余りビール+添加物をヨロシクしないお国柄だからだ(大体ビール純粋令のせいだ)。 ともかく、ドイツ名の「ヘーフェヴァイツェン」を名乗るからには、このビールもまた、原材料は、麦芽とホップしか使っていないのだ。 下馬評では、苦くないビールでフルーティな香味がして、バナナやらクローブの香りがうんたらかんたらとあるようだ。 飲んでみれば確かに、果実のような華やかな香りと、物腰柔らかな甘い後味。 それもベルギー系みたいな、少しべたつく感じの甘味じゃなくて、ふわりと中から湧き上がってサッと掻き消える感じの、自然な甘さ。 誰でもウェルカムな感じで、非常に優しい味だ。調子に乗って、何杯でもスイスイ飲めてしまうような感じがする。 この味、どっかで飲んだことがある気がするんだよなー。……うん、ずっと考えているのだけれど、どうにも思い出せない。 何か甘さが、”ベジータベータ”っぽいんだよね。完全にフルーツって訳じゃなくて、少しニンジンらしさというか、若干の土臭さを感じるんだ。 うーん不思議。これはIPAとは、本当にもうハッキリ言って別物(そりゃもう、当たり前なんだけどね)。 いいですね。皆を集めてパーティなんかをする時でも、こう最初の一杯で、気軽に栓を抜いて皆にご馳走できるような、そんな懐の深さを感じるビールだ。 勿論、酒の好みは人それぞれ、という但し書きはあるんだが。 というわけで、「CERVEZA DE LOS MUERTOS HEFEWEIZEN」であった。 今回はこの辺で、さようなら。 |
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メキシコ人特有の、死に対するジョークのセンス、とでも言うべきか。 メキシカン・ビールと言えば、コロナというのが相場であったが……。
強烈な個性を放つクラフトビールがあることは、前々から知っていた。 その名は「CERVEZA DE LOS MUERTOS」。 「Los Muertos(英語で言えば "The Death" かな)」という直球すぎる名前と、その名に違わぬガイコツをモチーフとしたラベル。因みに王冠にも、オレンジ色で華やかな飾り付けをしたガイコツのモチーフが施されている。 実を言うと、私はこの「Los Muertos」というものを知っていた。 まあ聞きかじり程度に、だけどね。 理由は、ロバート=ロドリゲス監督の「デスペラード」、そしてその続編の「ワンス・アポンナタイム・イン・メキシコ」という映画だ。 特に「ワンス~」は、この「死者の日」を迎えたメキシコの町を舞台としているため、どういう催しなのかというのがおおよそ察しが付く。 華やかに飾りつけたガイコツ(=死者)のモチーフは、凡そ日本人では及びもつかないような奇天烈なセンスで、ここにメキシコ人 ”らしさ” が表れている。 日本で言うところの、お盆のような行事らしいんだが、メキシコ人はそれを祭りにしてしまうのだ。メキシコ人が派手好きとは聞くが、この派手さは群を抜いている。 コロナビールのデザインは、どっちかとゆーとシュッと外面を引き締めた、スマートさを感じるハイカラでセンスフルなものだ。 しかし、片やロス・ムエルトスはメキシコらしい、泥臭いユーモアというか、何にせよ明るさに変えてしまう奇抜さを持っている。 いやにローカル色を押し出した物なのだ。 ビールそのものまで泥臭い、と言うわけではない。 IPA……つまりインディアン・ペールエールだ。華やかなホップの香り、そしてまったりと舌にまとわりつくような香味と、強い苦味。 味わいは洗練されていながらも奥深く、高い満足感が得られる。 さて、ここでスペックを記しておこう。 原材料は麦芽とホップのみで、度数が6.8%。 メキシコ製で、輸入商社はリードオフジャパンだ。 値段は1本/394円。このクラスでは可もなく不可もないかな……。 コロナと比べるとやはり割高感を覚えるが、そもそもビールの種類からして違うので、価格を比較することに意味があるとも思えない(笑) カルディコーヒーファームで偶然見つけて衝動買いしたが、いい買い物だった。まさかこれを置いてるとは思わなかったので、正直面食らった。 ショッピングモールの酒コーナーでイネディットが1本だけ残ってて、めぼしいものが無ければそれを買おうかなーとも思ったんだが。 まあ結論を言えば、旨い。ただその一言。 爽やかで華やかなホップの香りと、そこから後を引く苦味。 インディアン・ペールエールは、ラガービール一強の日本では余り馴染みの無いジャンルではあり、そのアクの強さは非常に好みが分かれるだろう。 まあ、好き者に細々と買い支えられてくれたら……と願うばかりだ。 というわけで、今回は「CERVEZA DE LOS MUERTOS IPA」であった。 実はまあ、もう一種類あるんだが……今回はこの辺で。 |
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