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【2024/05/15 03:18 】 |
サンフランシスコより今日は。
いやぁ、今日は上手く注げたぞ。
 どんなもんじゃい。

アンカー・ブレックルズ・ブラウン。

 アンカー・ブレックルズ・ブラウン(ANCHOR Brekle's BROWN)だ。
 容積は、アメリカ式に12(フルード)オンス。度数、6%。
 オールモルト・シングルホップ・ブラウンエール。
 メイド・イン・サンフランシスコ、USA。
 輸入者は三井食品株式会社だとのこと。

 栓を抜けば、セロリを思わせる爽やかで苦味の入り混じったホップの香りがふわりと広がり、グラスに注げば蠱惑的なトパーズ色の輝きを放つ。
 口に含むと、香ばしくもまろやかな麦の甘味と、香りほどに自己主張しすぎないホップの苦味が上手くマッチして、スイスイと喉を通る軽快な味わいだ。
 ラベルの能書きを見るに、何やらシトラスを思わせる風味であるらしいが、俺はどっちかというと花壇に植わっているハーブのように感じるかな。
 まあ何にせよ、口に入れた瞬間から舌にしっくりと馴染むこの感じは、余りゴテゴテと味付けされていないビスケットやパンを思わせる味だ。
 月並みの言い方をすれば、素朴なのだ。栓を抜いた瞬間に感じた華やかな匂いに比べると、呆気なさを感じるくらいに、落ち着いた味だ。
 しっとりとして、たおやかな舌触り。それに尽きる。そうしてホロホロと舌の上で転がしている内に、隠された旨みがじわっと染み出てくるのだ。
 例えばホブゴブリンのようなピリピリとしたアルコール味や、ロンドンプライドのような突き抜けたフルーツ香とは違った仕上がりだ。
 全粒粉を練って拵えた生地に、ハーブやらドライフルーツを練りこんで焼き上げたパンのように、飲んでいる内に何となく風味が解るような感じ。
 それを捉え所の無さと一蹴してしまうには余りに無粋だ。きちんと自己主張すべき個性は持っているが、それをひけらかすようなことはしない。
 押し付けがましくなく奥ゆかしい味とでも表現すべきだろう。
 ……成る程、これは奥が深そうだ。

 リバティーエールを先送りし、敢えてこちらのブレックルズ・ブラウンを先に飲んでみたが、これは中々に安定した旨さを持っているエールだ。
 これは「真打」の方にも期待させられるというものである。
 では、今回はこの辺でさいならー (・А・)ノシ

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【2014/10/30 20:48 】 | ビール | 有り難いご意見(0)
泡姫現る。
最早この泡は気違いじみている。
 霜が降りるように、そっと優しくしてあげただけなのに……。

 ひょっとすると、グラスの相性が悪いのかも知れない。
 遂にORVAL(オルヴァル)と対面する時が来た。
 1本で5百数十円という強気過ぎる価格設定も含めて、ベルギービール(そしてトラピストビール)の真の王道として、有名な一品だろう。
 これは主観だが、シャープな流線型を描いたボトルは、シンプルながら洗練されているデザインで、実に素晴らしい。(少なくともデュベル巻き糞ボトルよりは以下略)

 度数:6.2%
 原材料:麦芽、ホップ、糖類、酵母
 輸入者:小西酒造株式会社

 原材料を見れば一目瞭然。これは、デュベルと同じ酵母入りのビールだ。
 大抵のビールでは、瓶詰めの過程までに醸造に用いたビール酵母を取り除くものだが、オルヴァルやデュベルのようなビールでは、酵母を含んだままビールを瓶詰めする。
 ビール酵母は瓶の底に溜まっており、瓶の中でも発酵を継続させるという。ということは当然、味はこってりフルボディということは想像できる。
 更に、瓶に残留している酵母そのものもまた、ビールの味に影響を与える。
 酵母を残すようにビール(の上澄み)を注げば、スッキリとした味わいを最初から最後まで味わうことができる。
 その反面、ビール酵母も何も関係なしに全部グラスに注げば、苦味やエグミを持ったビール酵母が、モルトの甘く爽やかな風味にアクセントを与えてくれる。
 私は貧乏性なので、上澄みだけでなくビール酵母まで含めて全部飲みたい。
 オルヴァルはやや酸味が強めで、コクはあるが決して甘過ぎない。酵母を混ぜれば、終盤に差し掛かるにつれて徐々にビターな風味を楽しめる。

 試行錯誤の末、上記の画像……まだまだ泡が多いが。
 その個性の強さは、前回のシメイと比較しても頭一つ飛び抜けている。
 1本空ければそれなりに酔いが回り、満足感も高い。
 味は良いのだが、やはりビールとしては飛び抜けた(と言ってもまだ上には上が居るのだが)値段に、二の足を踏む人も少なくないと思われる。
 味と価格……いずれをとっても決して万人向けとは言い難い。まして国産の安価なビールとは、その世界観からして、根本的に異なっていると言っても過言ではあるまい。
 決して両者の優劣を問うているわけではない。それはアナログレコードとデジタルオーディオの優劣を比べる位ナンセンスだ。
 オルヴァルは紛うこと無きアナログレコードである。扱い難くてノイズも多いが、デジタルの範疇に収まり切れない、膨大な情報量を内に秘めている。
 それを無闇矢鱈と有難がり、崇拝・神格化するのも正直言ってナンセンスだ。
 だがしかし、言葉では言い表せない「何か」……若々しい刺激的なパッションとは正対した位置にある、円熟した気位のようなものを持っている気がする。
 これぞトラピストビールの持つ魔力か。
 というわけで、今回はこのへんでさいなら。

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【2013/08/09 21:08 】 | ビール | 有り難いご意見(0)
黄色い使命。
瓶の口から匂いを嗅いだ瞬間「コレは旨い」と確信した。
 味はこってりフルボディ、8度のアルコールは空腹に効き目抜群。
 その名は、"CHIMAY TRIPLE"(シメイ・トリプル)。
 泡立ち良すぎで草不可避であるwwwww
 シメイに関しては何というか――今まで意識して避けていた部分もあったのだが。今回初めて口にして、そしてその圧倒的な「実力」に平伏さざるを得なくなった。
 店頭のPOPでは、最も苦味が強いと記されていたが……正直言って、私にとってはまだまだ強烈な甘味を感じてやまないところだ。
 絶妙な炭酸具合とボリューム満点のコクは、まるでロータスのカラメルビスケットを液体にして飲んでいるような感じだ。
 二本、三本と小瓶を開ければ、たちどころに酔いが回るだろう。
 このフレーヴァーは非常に強烈である。
 正に王道。
 私は甘い酒が嫌いであると以前から折に触れて申し上げているが、このビールについては完全に白旗を揚げざるを得ない。
 と同時に、ベルギーの人間を本当に羨ましく思う。

 裏ラベルの情報を記しておこう。
 賞味適温:6~8℃
 原材料:大麦麦芽、小麦麦芽、ポップ、糖類
 度数:8%
 輸入者:三井食品株式会社

 賞味適温? 何だそれは? そんな文言が記されていたビールなど、これまでとんとお目にかかったことが無い。
 これは紛れも無いガチのビールである。アメリカンや国産ピルスナーを口にする感覚で相手にすると、手痛いしっぺ返しを喰らうことになるだろう。
 しかし、それに悦びを見出すかどうかは飲み手次第である。
 日常的に飲むには少々個性が強過ぎる、と言わざるを得ない。と同時に、財布の中身も文字通り紙屑のように、盛大に弾け飛んでいくだろう。
 しかしながら、パーティーの席で振舞ったり、週末に自分を労ったり……何か「特別」を演出するには相応しい一本と言えるだろう。

 私にしては少々褒めすぎてしまった感もあるが……しつこいくらい甘いクセに、これほど気持ち良く酔わせてくれるビールには陥落するほかあるまい。
 だけど正直言って、赤ラベルや青ラベルに挑戦する気があるかと言われると、ちょっと尻込みしてしまうのも本音だな……(主に甘味的な意味で)。
 というわけで、今回はこの辺でさいなら。

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【2013/08/08 19:13 】 | ビール | 有り難いご意見(0)
175円は安過ぎると思ったんだけど……
買ってしまったよ、LÖWENBRÄU(レーベンブロイ)。
 アサヒビールのライセンス生産品という事実に顔が引き攣る。
 ともかく、栓を抜いてみよう。


 以前、7-11限定のビールを紹介した際には賛辞を送ったアサヒであるが……。他メーカー、それも舶来ビールをライセンス生産するというのは全然事情が違う。
 キリンビールにおけるハイネッケン然り、バドワイザー然りなのだが……どうもアサヒビールに関しては、鷹揚に構えていられない「何か」があるようだ。

 一口飲んでみたときには、酸味と炭酸の強さに顔を顰めてしまった。一瞬、同社の看板商品「スーパードライ」を飲んだのかと錯覚した。
 二口目から、それは全く杞憂であったと悟る。フワリとした柔和な甘さ、ジューシーなコク、さりとてしつこくない後味。「もう一杯」を誘うのが実に上手いビールと言える。
 強いて言えば、全体的に表れているツンとした金属臭さを何とかできれば、もっと素晴らしい味となるのだが……。
 しかしながら、ハイネッケンと比べると幾分私好みの味だ。デュベルなどと比較すれば見劣りする部分は多々あるだろうが、圧倒的な低価格が弱点を打ち消してくれるだろう。
 機会があれば、本家レーベンブロイとコレとを飲み比べてみたいものだ。
 アサヒビールには悪いが、スーパードライとコレのどちらを選ぶかと問われれば、答えは確実で揺るぎない。議論の余地無く、このレーベンブロイである。
 だがしかし……さも輸入ビール然とした装いを決め込んで、輸入ビール界で最高のコストパフォーマンスを顧客に訴求するような印象を受けるのが残念なところだ。
 まあ舶来ビールのお勉強をする上での登竜門と言うべきなのだろうか。
 ともあれ、今回はこの辺でさいなら。

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【2013/08/07 19:14 】 | ビール | 有り難いご意見(0)
がっかりさせるなヨ……BECK'S
安心と信頼のアイコンユーロパブ株式会社
 一先ずは、そうステマさせてもら……おうとしたが、一先ず今まで飲んだ(IEP社輸入の)ビールを、改めて考え直してみた。

 1.Marstons Beer Co. "HOBGOBLIN" (ホブゴブリン)
……ブリテン製のダークエール。ブログには未掲載。手近な輸入ビールを扱う酒店を探しても、未だその存在を発見できない(最初は通販で購入)。
  甘くないカカオチョコレートを思わせる香味がフワリと香る、アルコールの刺激が強めな一品。ラベルに描かれたホブゴブリンの絵がファンシー。

 2.Budejovicky Budvar (ブドヴァー)
……チェコ製の"正統派"ピルスナー。ブログ未掲載。著名なアメリカンビール”バドワイザー”との確執を抱えているのは有名。
  「コレを飲まずしてビールを語れるか!」と言わずにはおれないビール。泡立ちの良い炭酸と、まったり芳醇なコクは”マスターピース”の称号に相応しい。

 3.SINGHA (シンハー)
……タイ製のラガー。ブログ未掲載。漫画「BLACK RAGOON」で時折出てきたビール。コーンのような風味が淡白だが後を引く。
  改めて考えてみると、ビンタンと同じ趣向のビールなのかもしれないと思うが、ビンタンよりは幾分クセのある味をしていたようにも思う。

 4.Kronenbourg 1664 (クローネンブルグ1664)
……フランス製のラガー。ブログ未掲載。驚いたことに、印象が全く無い。強いて言えば、値段が「ちょっとたけーな」と思ったぐらいか。
 まあ、大体良くできた他銘柄のラガーとトントン、ドッコイドッコイの味だったとは思う。少なくとも不味いとは思わなかった……それだけ。

 5.Tiger (タイガー)
……シンガポール製のラガー。これはごく最近飲んだが、ブログ未掲載。映画「トランスポーター」の一作目で出たビールはコレだったと思うんだが。
 上記の4つ目と同じく、飲んだ時の印象はかなり薄い。ラベルの格好良さは群を抜いているが、それで風味が決まるわけじゃないし……。

 今のところはこれで全部である。
 しかし改めて思い起こせば、IEP社も鉄板とは言いがたいか(苦笑)。しかし、チェコの”ブドヴァー”を囲っているのは結構な強みだと思う。
 と持ち上げたところで、肝心のBECK'S (ベックス)である。
 うむ。ところで、前口上を書いている間に手元の瓶は飲み干してしまったので、出来ればもう1本頂けないだろうか?
 いやいや、冗談です冗談。
 ジューシーだがしつこくない後味と、とんでもない泡立ちの良さ。勢い良くグラスに注いだら大事件になっていたかもしれない。
 コレといって突出した”個性”があるかと聞かれると、正直言って”微妙”ではある。
 だが、アメリカンやラガーほど”軽く”は無いが、しつこさを感じるような”重さ”や”コク”は潔く切り捨てている、バランスの取れたビールだ。
 テイスティーでありながら、自然とゴクゴク飲めてしまう後味の良さと爽快さがあるので、自然と次の瓶に手が伸びる。
 これこそが”鉄板”と呼ぶべきビールなのかもしれない。

 無駄に長くなってしまったが、今回はこの辺でさいなら。

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【2013/07/31 19:27 】 | ビール | 有り難いご意見(0)
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