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【2024/05/16 10:18 】 |
ビールとの付き合い方
町のチェーン系酒屋で舶来ビールをドカ買いしたので、暫くはビール祭りだ。
 昨日ご紹介したニュートンも、同じ店で買った物である。
 マァ、どちらかと言えば「ストロングボウ」が飲んでみたかったナァ……と思ったのは此処だけの話。

 というわけでイタリア産のラガー・ビール、「ビッラ・モレッティ」。
 度数:4.6%、原材料:麦芽、ホップ、とうもろこし
 如何にもイタリアらしい名前、そして何より特徴的なのは瓶の形である。
 瓶の下部のくびれた部分には、「BILLA MORETTI」の名称がエンボス加工してある。
 瓶の色も素直な褐色ではなく、透かしてみると若干深緑がかった色身があることがわかる。
 何というか、気障ではないがファッショナブルなのである。
 味の方はまあ、率直に言ってラガーらしいラガーだと思う。
 ……それ以上でも以下でも無し。
 軽やかな甘味と酸味、そしてやや金属っぽい後味。
 それはある種の象徴……記号のようなものであり、正直言って記憶が混乱する。

「あれ、この味って前にも飲んだことがあったような気がするんだけど」

 最近、こんなことをたまに考えたりするものだ。
 ある程度様々なビールを飲み比べてきて、各銘柄の風味が脳味噌の中で分離選別できず、互いに混ざり合って勘違いでもしているのではないか……?
 此処のビールが内包するポテンシャルを十全に引き出し切れるほど、私の味覚と記憶力が発達し切れていないんじゃないか?

 私にはどうやら、明示せねばならぬことがあるようだ。
 自分自身が批評やレビューといったものに不向きな性格だ、ということを。
 人間誰しも、ある程度その道に首を突っ込んで物を知ったような気分になってくると、それを不特定多数の何者かに聞いてほしくなってくるものだ。
 往々にして付け焼刃の知識や、不正確不確実な記憶や感覚でもって、さも一流の批評家が如く弁を垂れたくなる時期がある。
 それは全くもって恥じ入るべきことだ。そして或いは、今もまた同じかもしれない、と言いたい。
 私は少しばかり様々な舶来ビールを飲んだことで、またぞろいつもの如く調子に乗り、批評する自分に酔っていたのかもしれない。

 私にはどうやら、明示せねばならぬことがあるようだ。
 私はラガービールと相性が悪い。苦手だ。率直に言えば、嫌いだ。
 もっと率直に言ってしまえば、ラガーの違いが大して良く解らない。
 これは半分本当であり、また半分(重大な)嘘でもある。
 私に感得できる差異と言うのは、「ジャンルの括り」が精々だと思う。
 ビールであれば、アメリカンやラガー、ピルスナーやスタウトなどといった。
 個々の風味に関しては、皆様に正確にお伝えする自信はない
 個々のそれらが持ち得る精細なビジョン鮮明なパッションと言ったモノを微に入り細を穿つが如くお伝えしきるのは、私の技量ではどだい無理である。
 一定の社会的地位を持った批評家……などではない一般人……且つ一個人の感想であり、それ以上の何かではない。

 本当の意味でそれらの価値を判断する瞬間は、それらを実際に賞味してみる皆様の側に留保される、と私は考えている。

 ビールは決して、テーブルの脇役に納まる器じゃない。
 ビールは何かの前座でも、付属品でもない。
 そして何より、ビールは楽しい!
 経験不足の青二才ながら、それをもっと沢山の人に知ってほしいくて、この記事を書いている。
 皆で色々なビールを買って、皆で色々批評しあって楽しもうじゃない!
 ……それは私にはできそうにもないことだから。
 私は世界の隅っこに引き篭もって、これまで通り自分勝手で自己陶酔的な批評を垂れ流すに留めさせて頂きます。
 というわけで今回はこの辺でさいなら。

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【2013/07/22 19:04 】 | 日常の四方山話 | 有り難いご意見(0)
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