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その名はライオン・スタウト。
ビアハンターのマイケル・ジャクソン氏が絶賛したというのが触れ込みだ。 まあ、裏ラベルの上半分に記されている能書きを読んだらそういうわけだ。 以下に詳細情報を補足しておこう。 原材料:麦芽、ホップ、糖類、カラメル 度数:8%~9%前後 原産国:スリランカ 輸入者:㈱池光エンタープライズ(URLは www.ikemitsu.com とある) 予め断っておく。私は甘い酒が嫌いだ。 上記を踏まえた上で、単刀直入に言おう。 このビールは、私好みの味ではない。正直、私にとっては不味い部類だ。 勿論、そう言い切るのには理由がある。 上の方で太字にしていた原材料のことだ。 つまるところ、糖類とカラメル。 私ははじめにこれらを目にした瞬間、言いようのない戦慄を覚えた。 二瓶目を開けて味わって、徐々にその風味に慣れてきてはいるが……。 先ず気がつくことは、注いだ時に出る泡が、不自然に褐色がかっていること。 朧気な記憶だが、ギネス・ドラフトの泡はここまで褐色ではなかった気がする。 この色はカラメルの仕業ではないか、と私は推測する。 爽やかで酸っぱい香り、そして口に含んだ時の香ばしさは紛れもないスタウトだ。 だが、同時に舌にまとわりつく、ややもすると嫌味でもある焦げっぽい甘さ。 これもまた、恐らくはカラメルと糖類の仕業であろう。 まあ確かに、味わい甲斐のある複雑な風味、と言い得るのかも知れない。 ジャクソン氏もまた、この風味をしてこう評したのであろう。 「この上面発酵ビールは柔らかくフレッシュなモカチョコレートのようだ」と。 (括弧内は裏ラベルの能書きより抜粋、原文ママ) そんな能書きなどFUCK OFFだ!! プロのビール研究家がなんと言おうと、不味いものは不味いのだ。 やはり私は、甘い酒が嫌いなのだ。 こいつはアビィ・ビールの「レフ」と同類なのである。 その甘味はビールには不自然なものだ(少なくとも私はそう感じる)。 それが、スタウトの元来持っている「苦酸っぱい」風味と喧嘩をしている。 レフの場合は「ああ、そういう個性なのね」と看過できた点だが……。 それがライオン・スタウトとなると、やはり首を傾げざるを得ない。 何故、スタウトに甘味料を混ぜたのか? ひょっとすると、このビールは一般的なスタウトに馴染み難い人の為に作られた「入門用」スタウトなのかも知れない。 そう考えるとしっくりくるところも、まあ無いではない。 ……と言いたいところだが、やはり違うのかもしれない。 例えて言うなれば、ライオン・スタウトは市販の加糖缶コーヒーなのだ。 ギネスでスタウトに慣れた身からすると、その味には違和感を禁じ得ない。 甘味料で丁寧に調整され、飲み易く(??)お膳立てされた独特な風味。 そのフレーバーって、スタウトとしてアリなの? という感じ。 何とも言いようのない肩透かしである。 じゃあお前、なんでそのビールを買ったの? そう私に問い質したい者も、あるかも知れない。 まあ、しょうがないじゃない。 カルディに売ってたのが、コロナとこれと、ビンタンとハリダくらいしかなかったんだから。 レフを飲んだときと同様、これもいい経験だと思いたい。 未知の物と相対する時は、「必ず美味しい物に当たるとは限らない」。 では、今回はこの辺でさいなら。 PR |
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